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「お前シスコンだし」
海がそう言うと、渚が納得したように頷いた。
「シスコンだもんねぇ」
シスコン。
つまり姉弟。
姉弟だからこの想いはさやかを困らせる。
凛は一気に落ち込んだ。
「え？お、おい、凛!?」
「……すごい落ち込んでるね？」
凛は大きなため息をついて、玉子焼きを口に運んだ。
「……はぁ」
もう一度ため息をはく凛を見て、海は渚に尋ねた。
「……陸も去年の今頃こんな感じだったよな？」
「そういえば……ってもしかして恋の悩み!?」
渚は顔を輝かせた。
「いや、でも……相手はさやかさんだろ？凛じゃなくて、さやかさんに相手ができたとかじゃないか？」
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