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凛がマンションを出ていってから3日がたった。 その間、さやかは戸惑い続けていた。 その日のうちに海から連絡があって、凛が海の家に泊まっていることはわかった。 凛の居場所がわかったことに、ひとまず安心した。 そして同時に不安にもなった。 『このまま凛がいなくなってしまうのではないか?』 そう思った瞬間、涙がこぼれた。 すぐにでも電話したかった。 帰ってきてほしいと、そう言いたかった。 だが、それは出来なかった。 少し考えれば、凛がどんな気持ちで告白してきたのかわかったから。
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