大切な人

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何気なく窓を見つめる。 暑い陽射しが部屋に入ってくる。 多少の雲こそあるものの、晴天と言えた。 そして3日前のことを思い出してみた。 自分が望む未来を告げた。 そのために姉弟の関係を壊した。 そして秘めていた想いを告げた。 ただの押し付けかもしれないと、心配になった。 大切な人を苦しめていること。 大切な人の望んでいる幸せの形を壊したこと。 そして大切な人を泣かせてしまったこと。 全ての事実が胸を痛いほどしめつけた。 そしてその痛みは、1人になると涙となって体からこぼれおちた。
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