2831人が本棚に入れています
本棚に追加
「……美月」
さやかはそう呟いてキュッと美月を抱きしめた。
すると美月は嬉しそうに笑った。
さやかは美月を抱きしめたまま、涙をこらえようともせず呟いた。
「……り…ん………。凛……!」
すると美月はさやかの腕をのがれるように、さやかの体をよじ登ろうとした。
さやかは驚いて美月を抱き直すと、美月が後方に向かって手を振っていることに気が付ついた。
さやかはキョトンとして、涙を流したまま振り向いた。
「……やっぱり、いっぱい泣かせちゃったね」
そこには困ったように笑う凛がいた。
最初のコメントを投稿しよう!