エピローグ

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しかし、凛が教室を出ようとした瞬間、女の子の声が響いた。 「りんパパぁ~♪」 美月は凛と同じくらいの歳の、海と同じ顔をした少年にだっこされながら凛に手を振っていた。 「美月!……って陸!?」 凛は美月を抱いている少年を見て驚いた。 その少年はまだフランスにいるはずの陸だった。 「な、なんでここにいるんだ!?」 海が驚いて尋ねると、陸の隣にいた女の子がクスクス笑って答えた。 「驚かせようと思って黙って帰ってきちゃった」 「みっちゃんも!」 渚は目を丸くして驚いたが、次の瞬間目をつりあげて怒った。 「帰ってくるなら帰ってくるって連絡してよ!」
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