2831人が本棚に入れています
本棚に追加
陸が苦笑していると、さやかは陸から美月を受け取った。
「もう、美月。1人で歩き回っちゃダメじゃない……。陸くん、ありがとう」
すると、陸はニッコリ笑った。
「いえ、たまたまでしたから。でも、美月ちゃんも大きくなりましたね」
陸はそう言って美月の頭を撫でた。
すると美月はくすぐったそうに笑った。
「りくくんのて、りんパパといっしょであったかいね」
笑顔でそう言った美月を、さやかはニコニコしながら見ていた。
「……さやかさん、あまり驚いてないな?」
海がキョトンとして尋ねると、さやかはイタズラっぽく笑った。
「知ってたもの」
「ズルイなぁ~。……でも、なんでさやかは知ってたの?」
凛が尋ねると、陸はクスクス笑って、隣にいる女の子の左手をとった。
「僕らも結婚するから、さやかさんに式場のこととか色々頼んでたんだよ」
最初のコメントを投稿しよう!