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「ふぁぁぁぁぁ……」
凛は布団が恋しく感じる眠気の中、目を覚ました。
この街にやってきてから3日。
引越しの後片付けやら入学の準備で、ドタバタと息つく暇もなかったが、ようやくこの日から来栖学院に通うことになる。
絵の世界において、来栖学院は名門。
設備も充実しているし、スカウトに来た美術部の顧問の人柄にも惹かれた。
3年間を過ごすには、最高の環境だと思う。
だからこそ、この日を待ち侘びていた。
そして、それは覚醒し出すと共に実感となって胸を高鳴らせていき、眠気を一気に吹き飛ばす。
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