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さやかは次の日も学校を休んで凛のお見舞いに行っていた。
そして朝からずっと凛に呼びかける。
しかし、前日と変わらず凛は何の反応もしてくれない。
昼時になって、さやかは昼食時に飲む飲み物を買いに行こうと立ち上がった。
すると、病室のドアが強めにノックされた。
「はい。お母さん?」
さやかが振り向きながらそう言うと、ドアがゆっくり開かれた。
「よっ!凛くんの様子はどう?」
「隆志!」
扉を開いたのは、さやかの幼なじみの河島 隆志だった。
隆志はさやかにペットボトルのお茶を手渡し、さやかの隣に腰掛けた。
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