壊れた心

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「……そういえば隆志、学校はどうしたの?」 この日は平日で、さやかは学校に連絡して休んでいる。 だが、通常なら4時間目の授業中の時間体だ。 さやかの同い年の隆志がこの場にいるのはおかしい。 そんなことを考えていると隆志は不敵に笑って言った。 「サボった」 「な、何してるの! 早く学校に行きなさいよ!」 慌てたさやかに対して、隆志は冷静に、真剣な表情で言った。 「学校で勉強してるのと、この場にいること、どっちが大事かなんて、考えるまでもないだろ」
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