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凛が涙を流したあの日から3日間。
さやかは凛の家から凛の母親の描いた絵を持ちだして、凛の病室に飾っていった。
この日も3枚の絵を持っていき、ベッドの正面に飾っていると、隆志がやってきた。
「凛くんの調子はどうだ?」
さやかは絵を飾りおえて、椅子に腰掛けながら首を振る。
「……あいかわらず」
「そうか……」
隆志はさやかの隣に腰掛けて凛の顔を覗き込んで言った。
「凛くんが元気になるのにできること片っ端からやってかないとな」
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