第一話「迷走のスタート地点」

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俺の名前は『松前 啓太(まつまえ けいた)』。 私立高校の三年生だ。 成績は10段階評価で3か4がほとんど。運動もそこそここなすが上手いわけじゃない。ルックスなんて平凡以下だ。 髪も短いし、眼鏡もかけてないから隠れ美形の可能性もゼロ。 自分で言ってて泣きそうになった… とりあえずそんな平凡以下の地味男なのだ。だから彼女ももちろんいない。 幼なじみ?もちろんいるよ。 お  と  こ だけどな… 後輩?友達?甘い! そりゃ、最初は期待したさ。でも駄目なんだよ。何処までいっても俺はクラスメート止まりだった。 ましてや後輩なんて帰宅部の俺に出来る訳がない。 俺の顔見て真顔でありえないって言うんだぜ、奴ら… 正直、心の中で号泣したよ… 畜生!おれは繊細なんだぞ!!  
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