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神羅「お嬢様はじきに参りますので此方の部屋でお待ち下さい。」
そう言って案内された部屋は「一体何人部屋だよ?」ってくらい広い部屋だった。
くそ!人間は不平等だ!!
神羅さんが退出して直ぐに、別のメイドが入ってきた。
彼女は『カルラ』
この人も名字は知らない。
ショートの金髪でその性格を表すようなボーイッシュな感じの人だ。
カルラ「やっぱお前が来てたのか。
どうりで、神羅の機嫌が良いわけだ。」
前に教えてもらったが、どういう訳か俺は神羅さんにわりと好かれているらしい。
カルラによると神羅さんはその美貌と能力、そしてどんな時でも無表情な事から【アイアン・メイデン】と呼ばれていたらしい。
カルラにしてみれば今の神羅さんこそ異常なんだとか。
あの癒しを振り撒いてくれる神羅さんからは想像できないニックネームだ。
だが、この言葉を本気にしてはいけない。
カルラは人を見ればからかいたくなる困った人なので、本気にすると後で痛い目に会うのだ。
そもそも、そんな事があり得ないのは長年の経験から充分承知している。
どうだ、寂しいだろ!?
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