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◆
呉羽「悪かったわ。
あの二人には後できつく言っておくから。」
先程、部屋に来たお嬢はメイド二人を叱り付けると、ドアの外に追い出してしまった。
その後ドアの外から爆発音や殴りあう音が聞こえたが、二人は生きているだろうか…?
啓太「いいよ、別に。
助けて貰ったしな。
そんな事より、早速本題に入ろうぜ?
琢磨との事だろ?」
お嬢が俺を家に呼びつける時は、決まって用事を押し付けてくる。
しかも大概厄介なヤツだ。
呉羽「そうよ。
このまま何もしなかったら一昨日の二の舞になるわ。
何か対策を立てないと…」
とは言っても俺も有効な策は未だない。
そもそも…
啓太「お嬢がもうちょい積極的になれば、かなりいけると思うぜ?」
そうなのだ。
前回、色々な失敗の要因があるが、一番の要因はお嬢の消極的な姿勢なのだ。
モテたことも彼女が出来たこともない俺の勝手な考えだけど、やはり積極性は必要なのではないだろうか。
呉羽「…だって。
一生懸命話そうとしても上手くいかないし、取り巻きのブロックは激しいし、アンタはホモとイチャイチャしてて全然助けてくれないんだもん。」
そう言い下を向いてしまったお嬢。
「イチャイチャなんかしてねえ!一方的に絡まれてんだ!」と、言いたかったがそういう雰囲気じゃない。
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