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結局、一度傾いた流れは戻らなかった。
完全に気後れしたお嬢は昼休みの残りの時間も琢磨と大して会話出来なかった。
そして何とか仲間にねじ込んだ下校中の幾度もあったチャンスも棒に振ってしまったのだ。
俺?
俺はひっそりと見守ってたよ。
だって、琢磨の近くの人達怖いんだもん…
出来れば絶対に近寄りたくない人達だね。
そうですよ?
ヘタレですけど、何か?
呉羽「あんなの反則よ。
あんなお弁当作られたら打つ手がないじゃない…」
そう、普通の弁当なら今頃琢磨に大量の弁当が殺到しているだろう。
しかし、橘の弁当は凄すぎた。
あまりの出来栄えに委員長始めその他の女子も完全に気後れしてしまえほどに。
知ってるか?
あの弁当を見ながら食べる購買のパンは涙の味がするんだぜ…?
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