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西暦2973年。
地球の人口は増え続け、人類は危機的な食糧問題や居住問題を抱えていた。人が住むには難しい南極や高地、砂漠、海底、地底に至るまで人類は増えてしまった。
その問題を解決すべく、人類は遂に新天地を宇宙に求め、『ノアの方舟』と呼ばれる巨大移民宇宙船を建造していた。それと同時に新天地となる火星では新しい第二の故郷として居住環境整備が進行していた。
しかし、“それ”は何の前触れもなく突然襲来した。
普段と何も変わらない空に突然生じたネジレから“奴ら”は現れた。敵か味方かそんなことを判断する前に、事態は最悪な方向に進んだ。
それは刹那の出来事。多くの者がそれを認識する間もなく、暗黒の光に飲み込まれた。
一日が壊れた日
生き残った人々はその日をそう呼んだ。有史以来人類が決して忘れることが出来ないトラウマが生まれたあの日、一体いくつの都市が破壊され、一体どれだけの命が消滅しただろう。
現れたのは敵。人は敵を“バーバリアン(異なる者)”と呼んだ。
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