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あぁ~
嫌だな~
授業に遅刻したあたしが悪いんだけどね。
蓮谷先生にまた後で行くって言ったけど…
後で行けば大丈夫だよね。
ガラッ
美波「失礼します…」
数学準備室の扉を開けると、
雨宮先生が一人でコーヒーを飲んでいた。
雨宮「おぉ~来たか。」
美波「はい、それで何をすればいいんですか?」
雨宮「ん~そうだな。イケないことでも…する?」
そう言って近づいてきた。
美波「行けないこと、ですか?」
活けない
往けない
生けない
逝けない←
どの漢字が合ってるんでしょう…、という表情をしている美波。
雨宮「いやいや違うから;;イケないことってのは、こういうこととか…ね」
そうして顔が近づいて来た。
と思ったら
チュッ
美波「!!?」
キスされた…。
頬にだけど。
そう分かった途端に、顔が赤くなるのが分かった。
雨宮「頬にキスしただけで赤くなるとか、可愛いー♪」
美波「からかわないで、くださいよッ////」
雨宮「いいじゃん♪」
悪びれない笑顔だ。
雨宮「それに気に入っちゃった」
美波「何がです?」
雨宮「川崎のことが♪」
美波「そうですか。って、ええぇぇぇえ!!?」
雨宮「面白い反応だな。で罰のことだけど、プリントを束にしてホッチキスで止めてって?」
え?
さっきの発言のあとに、それですか?
まるで何事もなかった様に。
美波「何枚あるんですか…?」
雨宮「1学年の全生徒分」
1学年はクラスが5クラスあって、各40人ずついるから…
うん。
考えないでおこう。
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