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でも今日だけはー…
許してくれ
ギュッ
美波を抱きしめる。
“今日だけ”
そう心の中で何度も唱える。
このまま時間が止まればいいのになーーー
美波「先生っ…!」
蓮谷「!!!悪い…もう大丈夫なのか…?」
美波「はい…」
いつの間に目が覚めていたんだろう。
美波が起きたことに、全く気づかなかった。
話を聞くと、課題をやっていて寝不足だったらしい。
まぁ、ちょっと無理矢理、聞き出したのだけれど。
そのあともう一度寝てしまった美波が起きるまで待ち、家まで送っていった。
今から考えれば、学校をでて家に送るときの記憶が曖昧というか…
上の空だったかもしれない。
明日から必要以上に接しないようにしなきゃなー…
などと考えていたのは、覚えているけど。
気付いたら美波の家の近くまで来ていたらしく
美波をおろし、すぐに車を発進させた。
次の日
美波は一日休んだ。
きっと風邪が完全に治っていないのだろう。
あいつ、大丈夫か…?
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