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｢長南さーん。｣
さっきの女性の声だ。これでこの受話器と話を打ち切れる。
｢おっ、呼んどるではよう行きや。｣
さっきはひどいことをしたのに受話器は潤に気を使った。
(以外といい奴･･･)
｢うふふ、長南さん。早速河原さんと仲良くなったみたいですね。｣
｢河原さん･･･？｣
｢はい、河原さん。｣
｢ああ、あの受話器か。｣
｢河原さん悪戯好きですけどいい人ですよ。なにか困ったら相談するといいですよ？｣
いい人(？)みたいだ。
しかし、家賃が安いから、が決め手だったこのアパートは、俗に言ういわくつきと言うやつのようだ。
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