強大な敵

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聖剣と魔剣の他に二本も貴重な剣の存在を知った。 「嫌な予感がするわ。戦争がおきそうな胸騒ぎを感じる。」 「今のところ分かっているのは剣の存在だけで所有者は不明です。」 「悪い事に使われなければいいと願うしかないな。」 「そうですね。」 バンッ! 「お父さん、お母さん見て!聖剣が、変なんだ。」 「魔剣も何かを伝えてるみたいだよ。」 聖剣も魔剣も何かに共鳴している。 「クレアの感が当たったという事か?」 「嬉しくないわ。平穏無事な生活なんていつまでも続かないものなのかしらね?」 「おそらく、他の剣も同じ事がおきているでしょう。戦争がおきれば魔界も人間界も混乱が生じます。」 「万が一戦争が起きた場合、クロスもローザリアも戦ってくれるな?」 『はい!』 「クロスはともかくとしてローザリアはまだ幼いから無理じゃないかしら?」 「ローザリアには私がいる事を忘れないで欲しいな。」 現役を引退し王となったとは言えクロノスの力はまだ使える。 ローザリアは、魔法が得意で剣の扱いはなれていない。だから、クロノスがローザリアをバックアップする形となる。 「失言だったわね。ローザリアは、魔法が使えるけど剣を使った事が無かったわ。誰かさんが心配して使わせなかったからね?( ̄― ̄)」 「ローザリアは女の子だから危険な目に合わせたくなかっただけだ💦可愛く可憐に魔界の姫として育って欲しいと思う親の気持ちだろ?」 「可愛く可憐に姫としてっていうのは私と比べてかしらね?😃💢」 「偶然だ💦クレアとローザリアを比べても仕方ない…!」 「私もローザリアも姫だという事は同じよ。ローザリアは、私みたいに男口調にはならなかったみたいだし良かったわね?(皮肉)魔法に興味を持ってくれて将来は魔界を守る立派な女性守り人になってくれるわよ✨」 クレアの皮肉発言にクロノスは、反省した。デュシスは、二人のやり取りに笑っていたが子供達は困っていた。 「お兄ちゃん、ママはパパより立場が上なのかな?」 「違うと思うけど、お母さんはお父さんよりプライドが高いからじゃないかな?」 「二人が産まれる前からクロノス兄さんはクレア姉さんにだけは頭が上がらないのですよ。見てて楽しいです(笑)」 「パパの威厳が無いと魔界の王が人間の女性に尻に敷かれてるって笑われちゃうね?😓」 「心配いりませんよ。貴方達の母親は、魔界の女性の誇りですからね?」
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