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ローザリアの姿に昔の自分を重ねていた。そして、微笑した。
「ママ、どうしたの?」
「ローザリアと昔の自分を重ねて見てたのよ。ローザリアは、頑張りやさんだから微笑ましいわね?」
「ママとパパの娘だからね。」
クレアは、ローザリアの得意の魔法を活かして魔法と魔剣を組み合わせた魔法剣を教えた。
「魔法だけなら得意なのに剣も一緒ってのが大変だね?」
「そのうちに慣れるわよ。最初は大変だけど使ってる内に使いこなせるようになるわ。」
「そうだね。ねぇ、ママ…そろそろアーカイル先生が此処に来るよ。」
「どうして分かるの?」
「足音で分かるの。アーカイル先生はパパの幼なじみで犬猿の仲だけどママがパパとアーカイル先生が仲良くするようにしてくれたんだよね?」
「パパがアーカイル先生の前で意地悪するから怒って仲良くしてもらうように言ったの。ただ、それだけよ?」
「ふぅん。パパはママの言うことは絶対なんだね(笑)魔界の王なのに恥ずかしいかも?」
ローザリアは、クスクス笑いながら偉大な父を恥ずかしいと言った。
「パパは、私の前だけ弱いのよ(笑)もっとしっかりしてもらわないとね?私がパパを厳しく教育しないといけないわ!」
「ママ…カッコイイ✨」
「お話し中の所失礼します。ローザリア様そろそろお勉強の時間ですよ。お迎えに上がりました。」
「はぁい🎵」
アーカイルは、見た目優男風で眼鏡をかけた紳士タイプに見えるが、本当は自分の好みにより態度を変える質の悪い悪魔。
「アーカイル先生、ローザリアの事お願いします。」
「はい、畏まりました。クレア姫。」
満面の笑みを浮かべクレアに礼をしたアーカイルはクレアに対して好意を寄せていたりする。
一度叱られてから惚れたとか?
「私、ああいうタイプ苦手なのよね?保健室の先生を思い出しちゃったわ。」
「クレア姫、どうかされましたか?」
「クリュードさん、立ち聞きしていたの?」
「いえ、偶然通りかかったものですから。クレア姫、少し休まれては如何ですか?顔色が悪いように見えます。」
「そうね。少し休むわ。あの人に伝えておいてくれる?」
「畏まりました。ここの所クレア姫は王の事であまり休まれてはいらっしゃらないようでしたから無理もありませんよ。」
「優しいのね?クリュードさんみたいな優しい気の利く人と一緒になりたかったわ❤」
「クレア姫…王が聞けば叱られますよ。」
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