セカイの裏側

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「長瀬です。入ります」 そう言って、彼女は扉を開けた。 第五会議室 その会議室の中には、威厳の有る年寄りや、一癖有りそうな若者。 中には、凛と同じように白衣を着ている者達も座っていた。 凛は少々、その面子の確認をするように眺めていたが……。 「待っていたぞ」 そう中から声が聞こえてきた。 そう言ったのは、入り口から見て一番奥に座っている、60中盤に差し掛かるくらいであろう男だった。 「それで、用件とは何ですか?」 彼女は、その男に向かって本題を知ろうと問い掛ける。 「まぁ、とりあえずそこに掛けてくれ」 男は入り口に近い場所の椅子を指差してそう言った。 「失礼します」 凛はそう言って、示された椅子に座った。
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