プロローグ

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少年は歩きだした。 進んでいくと、なぜか自分の周囲の火だけは消えていった。 しかし後ろを見ると、既に元居た場所は火が回ってしまっている。 少年は次の光景を見て、家族は助けられないだろう、と直感で理解した。 一階は火の海であった。 しかし、相変わらず自分の周りは火が回らないし、消えていく。 少年は、この事実だけは理解できなかった。
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