◇・始まり・◇

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「その話本当ですか?」 「"魔法学園案内出来るか"って事?……出来るよ」 「本当!!シオン!!」 カイリは眼鏡ごしでも分かる程キラキラとした目で、シオンを見てきた。 (何か、ネクラ姿が可愛いって思ってしまう……ルヴェルディにどんだけはまってるんだよ俺は……) 「……?…シオン?」 そんなに深く悩んでいないと思うが、返事をしなかった事が不信がられたのか、カイリはもう一度シオンの名を呼んできた。 「あっ、わりぃ。何だ?」 「魔法学園!!」 シオンが聞き返すと、ルヴェルディは見えない獣系の尻尾をぱたつかせた。 「………」 嫌な予感がする。 現にルヴェルディの目が輝きが半端無いし、顔なんて"満面の笑み"ってやつになっているし……。 聞きたくない。 聞かない方が良い。 聞いたら戻れなくなる。 「通いたい!!!」 (やっぱり、そうきたかぁああああああぁぁぁああああ!!!)
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