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「その話本当ですか?」
「"魔法学園案内出来るか"って事?……出来るよ」
「本当!!シオン!!」
カイリは眼鏡ごしでも分かる程キラキラとした目で、シオンを見てきた。
(何か、ネクラ姿が可愛いって思ってしまう……ルヴェルディにどんだけはまってるんだよ俺は……)
「……?…シオン?」
そんなに深く悩んでいないと思うが、返事をしなかった事が不信がられたのか、カイリはもう一度シオンの名を呼んできた。
「あっ、わりぃ。何だ?」
「魔法学園!!」
シオンが聞き返すと、ルヴェルディは見えない獣系の尻尾をぱたつかせた。
「………」
嫌な予感がする。
現にルヴェルディの目が輝きが半端無いし、顔なんて"満面の笑み"ってやつになっているし……。
聞きたくない。
聞かない方が良い。
聞いたら戻れなくなる。
「通いたい!!!」
(やっぱり、そうきたかぁああああああぁぁぁああああ!!!)
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