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窓際の、前から三番目。 教室で一番日当たりのいい席には、教室で一番不思議な子が座っていた。 「笹山、さん」 頬杖をついて窓の外を眺めていた女の子に声をかける。 心臓がばくばくうるさいのが、自分の心臓ながら耳障りだった。 女の子が器用に目だけでこっちを見た。 ああもう、告白する訳でもないんだからそんなにうるさくなるなよ心臓!
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