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「普段ならもう居なくなるのに…」
朱哉がそう言った瞬間、突然青白い腕達の奥、倉庫の闇から銀色の光が走った。
それは朱哉の腕をかすり、壁に刺さった。
朱哉の腕にうっすらと赤い線が入った。
壁には鎖のようなものが刺さっていて、それは倉庫の闇まで繋がっていた。
「『鳴闇』なんのつもりだ?」
朱哉は青白い腕達が蠢くその奥の闇に問い掛ける。
「黙り込んでも分からないぞ?」
朱哉はもう一度問い掛ける。
「ククク…」
倉庫の闇からは不気味な笑い声が聞こえ始める。
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