第一章

13/40
前へ
/262ページ
次へ
「おい…ろくに成仏も出来ない幽霊が随分饒舌じゃないか。」 「残念ながら、俺は俺で考えがあるんだよ。」 「この亡者もお前も纏めてあの世に逝かせてやるよ。」 「ククク…饒舌なのはどっちかのぅ…朱哉」 「貴様は儂等が見えても、あの世に送ることは出来ぬはずであろう?」 「それに…あまり儂を嘗めるなよ糞餓鬼」 鳴闇がそう言い放つと青白い腕達が消え、代わりに無数の鎖が朱哉に向かって延びた。 鎖は全て朱哉に当たる寸前で止まる。 朱哉が目を見開き驚いていると鳴闇が言う。
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加