第一章

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「…ぅん?」 夏野は目を覚ました。 (なんだったんだ…あの声は…) 考えながらポケットの中にある携帯電話を見て時間を調べた。 倉庫に放り込まれてから1時間以上経っていた。 (やば…) 夏野がそう考えたとき倉庫の扉は開かれた。 「よぅ…夏野覚悟は出来てるようだな?」 扉を開いたのは目つきが鋭く、カッコイイの部類にいる兄、朱哉だった。 そして倉庫の隅に置かれている木刀を取る。 「じゃあ少し寝てようか愚弟。」 (あぁ、あれなんて鬼だろう…) 朱哉を見ながら夏野がそう思った直後、彼の頭には木刀が振り下ろされていた。
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