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夏野は悲鳴のような声を聞き、布団から跳び起きた。
「なっ…なんだ今の…ていうか俺いつの間に寝てたんだ?」
ガタガタガタガッバキャッ
「下…倉庫か?!」
「何でこんな時間に?こ、怖いから寝ちゃおう」
夏野はヒビの入った携帯の液晶を見て、すぐに目をつぶった。
「…騒がしいと思ったら…」
朱哉は今、倉庫の前にいる。
そしてその倉庫の扉は無くなっていた。
倉庫の中は電気が点いておらず真っ暗な闇があるだけだった。
「はぁ…こんなの無視してればいないのと同じなんだがな。」
「これはちょっと居すぎじゃないか?」
朱哉がそう言うのも無理はない…倉庫の先の闇から青白い手がゆっくりと出て来ているのだから。
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