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「お前、笑ってんじゃねぇ……」
「ふふっ、あーごめんごめんっ!えーっと。今日は君との出逢いに免じて止めとくね」
俺に向かって昔のアイドルみたいにウィンクをする。どうやら留まってくれるらしい……そっと胸を撫で下ろすと女は、腕離してくれる?と言った。
とか言って、その隙に飛び降りるんじゃねぇの?
全く信用ならねぇな。
すかさず俺は鋭く睨みを効かす。
それを察したのか、優しく微笑んだ。その女の笑顔はあまりにも穏やかで。一瞬コイツがさっきまで自殺しようとしてたなんて嘘みたいに思えた。
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