第零話

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あれは和麻!……ってことは、此処は風の聖痕の世界かよ。 和麻に……あれは武哉に慎吾か。 武哉がキレてるってことは、この後は……💧 「死ねやおらあぁっ!」 「この、馬鹿がっ」 二人が術を起動させる。 ごぅんっっつ! 武哉の掌から生じた炎がいきなり爆発的に膨張し轟音を上げ、炎は武哉の意志を遥かに越える規模で荒れ狂い武哉自身にも牙を向く。 慎吾の方も何故か青紫色にして痙攣して意識を失っている。 成る程、流石は風術士だな……酸素密度を変えたか……うん! 「危ねぇ!、こら! 殺す気か!」 「神凪の手先か?」 「残念ながらフリーの術士だ」 和麻と正面きって相対する。 「おわぁっ!」 いきなり空から風刃が飛来し、武哉に慎吾、俺と同じく和麻の風刃で隠れていた場所を破壊された風牙衆を一刀の下に両断した。 俺と和麻は地面を転がり、風刃を避ける。 .
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