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……焚き付け安いね。
性格だ、仕方ないだろう。
金貰ったら、手伝うくせに。
貰えるものは貰う主義だ。
「……待たんか、綾乃……和麻に翔くん、君たちなら流也に勝てるか?」
「難しいな、楽観的に見ても五分には届かないぜ」
「全力でも、ギリギリで五分に届かないか(奥の手無しで)」
「……それほどか」
重悟の脳裏で、流也>和麻≧翔>厳馬>綾乃の不等式が出来上がった。
つまり、綾乃のひとりでは勝てないということだ。
「あぁ、どこであんな上級妖魔引っ掛けてきたのか知らんが、とんでもない妖気だぜ」
「僕的には中国の奥地で出会った三千年生きたとかいう吸血鬼とタメ張るくらいだったし」
「お前も出会ったのか!?」
「お前もってことは、和麻も?」
「あぁ、出会った」
「お前達、そんなものにまで……で、どうした?」
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