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「重悟さんに叱られたくせに何言ってるのさ」
「ううっ!?」
「でもね、炎術に限らず、他の精霊術は傷つける力であると同時に守る力でもある……そこのことをよく考えて悩みな……まだまだ先は長いから」
「……はい!」
「それにこれは繋がるかは、分からないけど師の言葉だ……<己を信じるならば、迷いなくただ一歩を踏み、ただ一撃を加えるべし>……自分を信じてやらなきゃ、未来は見えてこないよ」
「……はい!」
'いい返事だ'
'迷いが少しは晴れたか'
'多分ね、目に輝きが戻ってる……これなら闇に呑まれない'
'ありがとうよ'
'どういたしまして'
この後は、談笑や煙草を吸い始めた和麻が綾乃や鈴に注意された。
'和麻、日本は交通機関は全面禁煙だぞ'
'悪い'
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