0::軽佻浮薄:ケイチョウフハク

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  「は?お前中学生だったのかよ!?」 ヨウがビシッと指差した。 「みんな歳変わらないよね?ここにも中学生は何人かいるし」 そういえば、僕って年齢不詳だったんだよね。 帽子を深く被ったうえにパーカーも被ってて不審者だ。 「会者定離って言うでしょ?というわけで、今までこんな僕についてきてくれてありがとう!さようなら」 素早く掴んでいた煙幕玉を地面に投げつけ、煙っている間にレンの手から逃れた。 走り出したとき、ラン!ってヨウに呼ばれたけど振り向かずに逃げた。 僕だって仲間と別れるのは辛い。そして萌えの宝庫が見られなくなる。 でも、明日から新しい生活が始まって新しい出会いがある。 勝手でごめんね、みんな。 僕は軽佻浮薄。  
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