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「そうか…」
夜の横顔が少し寂しく見えて、僕はごめんねと謝った。
「あ。お前どこの学校行きよん?」
「えーと、香陵だよ」
「は?」
夜の手からジュースが滑り落ちて、中身のオレンジジュースは地面に…。
アリがたかりそうだ。
「あの男子校!?不良ばっかっちゃ!」
「確かに不良ばっかりだけど、生BLが見れるからいいよ!」
夜は呆れたような視線を僕に送り続けているが、きにせずにハンバーガーを食べる。
「お前…男が好きなん?」
「まさかー。僕は男と男がイチャイチャしてるのを見るのが大好きなだけさ!」
親指を立てて笑顔で言うと、夜は僕の頬っぺたをひねった。
「笑顔で言うことやなか。マジで可哀想、報われんばい」
なにが可哀想で報われないのか分からないけど、夜が可愛いよハァハァ。
「夜!番号とメアドを教えて!」
「は?いいけど…」
赤外線でお互いの番号とメアドを交換。
「あ、のさ。画像付きで青いツナギの男がこっち見てきよんやけど…」
「公園のベンチに座る青いツナギのウホッ…いい男…!」
「もうお前、駄目」
駄目じゃない!こんないい男に誘われたらホイホイついていくぜ!
「やらないか」
「…殴ってよかと?」
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