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「俺はお前だって分かったんばい」
もうカッコイイ!
そう思った僕は夜に抱きついていた。
次は僕が持ってたジュースを地面に落としてしまった。
抱きつかれた夜は呆然としていて、嫌だったのかな?と心配になった。
「い、嫌だった?」
「…いや。むしろ、俺が嫉妬されるばい」
嫉妬…誰に?
…ああ!寮長だ!
僕に夜が抱きつかれてるのに嫉妬するんだね!
ウハウハしているとバコッと頭を叩かれた。
「お前、俺を妄想の対象にしたら駄目やき」
「なんで?」
僕が首を傾げると夜は深ーく溜め息をついた。
「彼氏、おるばい」
か、彼氏!?寮長とデキてるのかぁああ!!
僕がムンクみたいな顔をしているのに夜は話を続ける。
「崇じゃないき、誤解せんでよ」
「崇じゃないだと?…どこのどいつだぁああ!」
「しゃあしい!!黙っちょけ!」
周りの家族連れに視線を浴びる僕。夜に口を手で塞がれた。
夜の彼氏の話を目を輝かせて待っていると、鼻をつつかれた。
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