1::張三李四:チョウサンリシ

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  「じゃあ、早いけど晩ご飯でも食べに行こうか」 「へ?」 僕は香に手を引きずられるまま、ルウル神山の中にあるファミレスへ。 香が奢ると言ってくれたけど、遠慮していたのに香は自分の携帯をちらつかせて、渋々奢ってもらうことに。 香の携帯=計り知れない情報網。 僕の携帯番号とメアドをバラすぞ、ってことを意味しているんだな。 「なに注文する?」 「うーん。海鮮ドリアがいいな」 香は店員を呼んで、海鮮ドリアときのこピザを頼んでいた。 「さて…」 香はポケットから写真2枚を取り出して、僕の前に置いた。 パーカーを被った僕が夜と赤外線で通信してる写真と、僕が夜に抱きついている写真。 どっちの写真は後ろから撮られたもので、こんな写真を撮られているのか分からなくて首を傾げた。 「この写真は?」 「…この写真は僕の2歳下の弟が撮ったもの」 香の弟…? ますます分からない。 「僕はブラコンだからね、弟は可愛いよ。ただ、やることが僕以上にえげつないんだよねぇ」 香がブラコンなのにもびっくりだけど、香以上にえげつないなんて想像し難い。 「弟も僕と同じようなことしてるからさ。この写真をFakerとBatとCROWに売り付けてる」 FakerとBatとCROWに写真を売り付けてる…? 売り付け… 「はぁああ!?」  
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