彼は霊感少年
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私の前に十七夜月灯毬が現れたのは、雨の降り注ぐ日だった。 まず、私は衝撃を受けた。 でもその時は、それが悲劇の始まりだとは知らずに、あとは難読漢字に目を細めて、心で彼の境遇を妄想していた。こんな漢字じゃ人生色々大変なんだろうなーとか。 私だってよく読めないって言われるけど、そんな胸張れるくらいオカシな名前じゃないし。 とりあえず余談は省こう。
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