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―食事も終わり、寄り添いながらバラエティ番組に笑ったり、彼女の卒業アルバムを見せてもらったり、オレは安らぎを得ていた。
あっという間に時間が過ぎていく。気がつけば、時計の針は10時半を指していた。
「あ、シャワーとか浴びる?」
「あ、うん。」
―シャワーを浴びながらオレは思った。…あぁ、これが幸せなのかな…
満たされている。
絶対に彼女を幸せにしよう。
オレは固く心に誓った。
シャワーから上がり、彼女もシャワーを浴びに行った。
彼女が入れておいてくれた冷たい麦茶を飲み干す。
こんないい子がオレの彼女だなんて、未だに信じられない。
そんな事を考えながらくつろいでいると彼女がシャワーから上がってきた。
「ふぅ、さっぱりした♪」
まだ濡れた髪が肩にかかって色っぽかった。
「真美…」
彼女はこの言葉に含まれているモノをすぐに察知したらしい。
そしてクスっと笑うと言った。
「…先に布団に行ってて…」
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