めぐり逢い

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――角を曲がった所にある小さな小屋。 そこが今回のターゲットである三人組が、よく溜まる場所だと依頼主である中年男が言っていた。 場所も割れているなら自分でやってくれと思ったが、あの中年男が人を殺している姿など想像出来なかった。 結局は自らの手を汚したくないか それとも 勇気や三人を倒すほどの腕や協力してくれる仲間が居ないのか。 ――どちらにしても 殺し屋に依頼してくる人間なんて 皆、勝手であるのだ。 もっとも、そんな金で生活している 殺し屋の自分も自分なのだが。 ――少女は考えるのをやめて、 小屋の戸をガラリと開けた。 ―――確かに、三人。 パッと中を見渡し、人数を確認する。 「……こんにちは いきなりですみません ちょいとご用がありまして」  
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