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人にはそれぞれ好みがある。それは他人の目からすれば信じられないものに対する時もある。それぞれが認められ、それぞれの違いを知ることで人は互いを知っていく。
だが、人はなぜか霊の好みを認めない。
霊を嫌うあまり霊が好きを実行することを嫌う。
人の好きが多少周りに迷惑をかけてもさほど気にはとめないにもかかわらず…
これはある霊の好みが起こした騒動である。
いや、騒動にしたのは人間自身の偏見である。
その霊は誰かの後部座席が大好きな女性である。乗り物はなんでもいい。後ろに座りたいだけなのである。
彼女はそれを実行しようと夜に国道沿いに出る…
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