碧落の日

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爽やかに俺らの間をすりぬけていく風が耳元をくすぐる。 微かに甘美な花の香りが霞んだ。 その日は河川敷一面に、 彼岸花が咲いていてとても綺麗だった。 真っ赤で 微かな甘い香りを 漂わせている彼岸花は どこか切なく、 妖美だった。
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