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何か思い付いたのか、雪の上へ自分を中心に円を描いていく君。
なるべく足あとをつけないように、慎重に、丁寧に。
『……?何をするの?』
聞いている間に、また違う図形を描き足していく。
真っ直ぐと、自分が描くモノだけを見つめて。
円の中に新たに星型が現れた頃、僕の方を初めて見てくれた君が答えてくれた。
「これはね、魔法陣だよ。」
『まほーじん?』
「そう、魔法陣。この中で願い事を言えば、願いが叶うんだよ。」
いつもの無表情で、君は淡々と話した。
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