~生い立ち~

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そんな母親の願いが 神様に届いたのだろう‥ その赤ちゃんは無事に 退院、親子水入らずで 暮らしていました。 そんな生活が当たり前だと 思っていた母親───‥ 旦那は毎日、飲み会に 女遊びにギャンブル。 喧嘩が絶えない毎日… このままじゃ美保の 将来が危ない… 母親は必死に可愛い娘を 守ろうと‥ ─────離婚しました。 実家に戻り、父親からの 暴言に耐えながら娘を 育て、保育園にあがる頃 実家を出て2人で暮らして 居ました。 生活の為、母親は夜の仕事を しながら、それでも娘への 愛情いっぱいに育てました。 嫌いな両親にも 娘だけは可愛がってくれるので 寂しい思いをさせないように、 我が子の為に頭を下げて 「ママいってらっしゃーい😁🎵」 後ろ髪を引かれながら 仕事へ…‥必死に昼も働き、 高いオモチャでも周りと同じ ように何でも買い与え、 自分は首元のヨレた ボロボロの服を着て‥ 娘にはいつも綺麗で 決して安くはない、 可愛い服を常に着せて あげていました。 娘はとても愛情深い 母親と、おじいちゃん おばあちゃんに囲まれて 幸せでした。 父親が居ないから 寂しい…‥??? そんな事一度も考えた こともありませんでした。  保育園で父の日─── "お父さんの絵を書きましょう" なんて行事でさえ、何の 不信感もなく自ら黙々と 笑顔でおじいちゃんの絵を 書いて持ち帰り、 「父の日だよーっ😆 はい!じいちゃんのお顔❤」 それが普通で、肩車も何でも してくれるおじいちゃん、 父親のような存在で とても暖かい人です。 母の日は絵が2枚 「ママとお母さんの😃🎵」 家に持ち帰っていました。 母親がおばあちゃんの事を お母さんって呼ぶからかな。
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