司令官と隊長

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時間は数時間ほど遡る。 司令官は忙しそうに書類に目を通していた。 側にいた、隊長におもいっきり書類を投げつける。 「さっさと行って来いよ」 「その言い方ないだろ?」 温厚なはずの隊長の眉間に皺がよる。 司令官は大きくため息をついた。 「今は切羽詰まってる状況だろうが」 そんなに大変なら自分を頼ればいい。 それともそれすら俺はできないか。 叫びそうになって隊長は唇を噛んだ。
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