お付き合い

24/33
前へ
/43ページ
次へ
今まで 雑菌を見るような目でこちらを睨みつけてきていたくせにさ いつも消毒液を吹きかけてきてさ 何か言うたび面倒くさそうにため息をついてさ そりゃぁ、 いつも何だかんだいって優樹は優しかったけど・・・・・ でも口を突いてでてくるのは文句。 文句。 文句。 時々、鼻笑い。 それなのに、 “愛してる” とろけそうになるぐらい甘い甘い声で囁いた、あの瞬間。 何かがはじけたように 彼は私に微笑む。 触れる。 幸せすぎて 苦しくなる。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4490人が本棚に入れています
本棚に追加