エピローグのようなプロローグ

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「ごめんね……」 実体もわからぬ不完全の存在にたいする謝罪 にもかかわらず彼女の瞳には哀しみと虚しさの雨が流れていた…… 「ごめんね……」 その謝罪は一方通行だ……… 相手に届く事のない悲しい思い……… 薄れるは彼女なのか謝罪なのかそれとも……………… 笑えぬ真実 微笑みを忘れたMARIAは、ただ腐り果てゆく…………… 微笑みが亡くなる 希望を拒絶する 絶望を否定する もう戻らない 戻れない 戻したい時間に 彼女は辛く深く悩み そして心臓の底におちてゆく……… そこはとても……臭く居心地が悪い……そう…………その心臓は………………彼女のではないのだから……… 殺したのは彼女自身だ……………
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