第1章

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そんなある日。 「木原さん! ちょっといいかなー?」 あ。真奈の好きな人の 田中くんだ。 田中くんは クラスの中心にいるような感じの人。 正直私は苦手。 「何?」 背の高い田中くんを 睨み気味に見た。 「あんさ、 俺と付き合わない?」 「は?イヤ。」 「なんでだよ?」 「『付き合って』なんて 私より真奈に言えば? 私は田中くんみたいな人 苦手だし。」 「っんでだよ」 田中くんは 私の手を掴んでキスしようとして来た。 や…ヤダ!! 思わず目を伏せた。 「おい。田中。」  
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