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自分のいるところは、薄暗いが、ついたての向こうは、明かりがついていて何か作業していたのかもしれない。
「すいません、ご迷惑おかけしました」
急いで、ソファーから立ち上がり頭を下げた。
「いいよ、気にしないで。そこ座って、ちょっと待ってて」
そう告げた男の人は、ちらっとこちらに視線を向けてから、ソファーを通り過ぎ、奥に向かって歩いて行く。
「はい、コップがないんでペットボトルごとで悪いけど、水飲んで」
差し出されたミネラルウォーターをお礼を言って受けとった。
蓋をあけ、少し飲むと、頭もすっきりしてきて、暗闇にも視界が慣れてきた。
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