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「いやいや、こちらも仕事なんで、頂く訳にはいかないんですよ」
と私の目の前に差し出してくるも、躊躇っていると、手を握られ、掌の上にのせてきた。
それでも、貰う訳にはいかないと、必死で、店長さんの胸の前に押し返す。
茶封筒が行ったりきたり何度か繰り返す。
「ほんと、困るから、お願いしますよ、お客さん」
そこまで言われちゃ、困るのなら仕方ないかと諦め、押し返していた手を引っ込め、貰おうとした。
「……うわっ」
店長さんが、奇声を発したかと思ったら、ソファーに座ったままの私の上に、倒れてくる。
「キャッ…」
咄嗟に避けようとしたものの間に合わず、私の上に、ダイブ。
私は、座っていたのに、ソファーに倒れこんだ状態に。
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