我、次元の限界を超えし者。今、逆襲の時

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兎上氏に対する殺害願望が着々と高まっていく。 マズイ。 このままでは僕は、情報収集云々を無視して、玉砕覚悟で兎上氏を殺しにかかってしまいそうだ。 落ち着け。もちつけ。 冷静に。あくまで、知的キャラとして、クールに作戦を進めていこうじゃないか。 頑張れ、御宅田太郎。君ならできる。コントローラーを片手に、かつて、幾度と無くメタルギアの脅威から世界を救ってきた男だろう、お前は。 閑話休題。 というわけで。 次に僕が聞き込みを行ったのは、クラスメイトのSちゃんである。 もう、ね。 どう見ても高校生に見えないこのロリ容姿。正直、もの凄いストライクです。是非とも一度、僕のシャツを抱きしめながら、わふーと言ってもらいたい。 だが、残念ながらSちゃんが合法ロリでないことも事実。もし、例の悪魔の条例が本格的に普及されてしまったら、きっとこの子はこの世界から強制フェードアウトされてしまうに違いない。この子だけでなく、二次元に存在する全てのロリが。 なんという横暴。なんという地獄絵図。 石原とリア充は今すぐ爆発しろ。 さて。十分愚痴をもらしたところで早速。 Q、兎上駆について、どう思いますか? 「……カケルについて……? どうして、そんなこと……聞くの……?」 Q、ちょっとレポートの宿題が出て、アンケート調査しなければならないので 「そうなんだ……大変……だね」 Q、いえいえ。それで? 本題に戻りますが、兎上駆のことは? 「……ボク……カケルのこと……大好きだよ」 Q、ボギリ(持っていた鉛筆が折れる音) 「かっこいいし……優しいし……面白い……から」 Q、バキン(歯を喰いしばりすぎて、奥歯が砕ける音) 「あとね……カケルに、頭を撫でてもらうのも……好き。ギュってされるのも好きだし……それに……、」 Q、……それに?ギリギリギリ(拳の握り締める音) 「カケルのベッドにこっそり忍び込んで……一緒に寝るのも……好き。暖かくて、ポカポカする……の」 落ち着け僕。 今すぐ、手に持った出刃包丁を置くんだ。
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